【トレード事例④】OLだった私がFXで10年間で元手60万円を1億5000万円に増やした取り組み方

FXで勝てるようになるまでに私がとった行動

FXで実際に大金を稼いだ方の事例を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。


ここでいきなり質問です。みなさんがトレードを始めようと思った理由は何でしょうか?

・仕事の空き時間で資産運用をして副収入を得たい
・仕事を辞めて専業トレーダーとして生活したい
・子育ての合間にトレードをしてお小遣いを稼ぎたい

このように、きっかけは様々だと思います。しかし、投資は必ず儲かるものではないし、必ず行わないといけない行為ではないですよね。では、なぜ普通のOLだった私があえて投資をやろうと思ったのかお伝えします。

FXの利益で生活するという明確な目標を立てる

10年以上も前、私は卒業した専門学校でアシスタント兼受付の仕事をしていました。仕事自体は楽しかったのですが、自宅と職場の往復に飽き、もっと色んな所に行って色んな事に挑戦したい、という気持ちが芽生えてきました。

そのような願望を思い描きながら、興味があったパソコンのスキル一つで稼げる方法はないかと模索する日々を過ごしていました。そんな時に、たまたま立ち寄った書店で手に取った本がFXでした。表紙に「少額から始められる」と書いてあったのが目に入り、20代前半であまり貯金がない私にもできそうだと思ったのが単純な理由です。

兼業トレーダー時代は猛勉強

FXという投資を知ってから3年間は、昼は仕事をして、夜はFXの勉強と実際のトレードに没頭する日々でした。早朝のトレードにチャンスがあると思った時期は、朝の3時30分に起きて、出勤する時間までチャートを監視したりもしました。この期間に、50冊以上のFXの本を読み漁り、本に書いてある手法は全て検証しました。

専業トレーダーになって自分にプレッシャーをかけることで成長

FXの利益だけで生活できそうだと多少自信が持てたのは、FXの猛勉強を始めて3年経った頃です。私はいよいよ仕事を辞める決意をし、念願だった専業トレーダーになりました。

兼業だった時は、トレードで負けた時は給料で補填すればいいという緩い気持ちがどこかありました。しかし、専業になったらトレードでの利益で生活費を全て賄う必要があるので、最初のうちは相当プレッシャーがありました。しかし、そのプレッシャーを逆手に取り、自分の成長につなげる工夫をしました。それが以下の3つです。

長期的に利益をあげ続ける手法にシフト

専業になってからも、負けを認めたくないという理由で損切りが遅れて、小さく勝っては大きく負ける、いわゆる「コツコツドカン」が続いた時期もありました。このままでは毎月の生活費さえも稼げないと危機感を感じ、「長期的に安定して利益をあげ続ける技術を身に付ける」ことを主眼において、よりいっそう真剣に取り組みました。

ブログを書くことでいい加減なトレードをしなくなる

トレードアイランドへの参加と並行して、当時はブログを書いていました。書く目的は、自分にプレッシャーをかけるためです。つまり、不特定多数の人に自分成績を公表するからには、いい加減なトレードはできないと自分を戒めるためでもありました。

その結果、真剣にトレードに向き合うことができ、ムック本の『FXで稼ぐ人のテクニックvol.4』(インフォレスト)に載せていただくこともできました。また、ブログを書いていたお陰で他に得たものもあり、コメントをくれた人の勉強会に参加してトレード仲間ができ、情報交換をするようにもなりました。

初心者の方へ私からのアドバイス

ここまでお読みいただき、もっと私の行動や考え方ではなく、もっと具体的な内容について知りたいと思われた方も多いのではないでしょうか。しかし、ご安心下さい。

次からは、株式投資の経験さえもなかった私が1億5千万円まで稼げるようになった経験の中から、初心者の方が勝てるようになるまでに特に重要だと思う項目を5つに絞って具体的にお伝えしていきます。

自分の性格を知り、自分に合った手法を見つけるべし

◯◯式という勝率が高くて簡単に儲かるという謳い文句がある手法があるにも関わらず、なぜ全員がその手法を行わないのか疑問に思ったことはありませんか?

その理由は、たとえ勝率が高くて簡単そうな手法だとわかっていても、取引環境や資金量、その人の性格によって向き・不向きがあるからです。無理にトレードすることによって、ストレスに感じることさえあります。

私の経験上、どのような手法でトレードをするかを考える前に、自分の性格を知ることが重要です。まず己を知ることで、自分にはどのような手法が適しているかを知ることができます。

例えば、数秒間で損益の結果が出ることが楽しいと感じている人にはスキャルピングが向いています。また、慌ただしい売買はしたくないが、夜はトレードの事を考えないでゆっくり寝たいと考える人にはデイトレードが向いているという具合です(詳しくは、「FXのやり方」も併せてお読み下さい)。

トレードを始めて上手くいかない日々が続いていた時期にこれに気付いた私は、自分の性格を分析してみることにしました。その結果、ストレスがあるトレードは自分には長続きしないことに気付きました。そこで、私にとってストレスとは何かを書き出して、それを排除したものが私にとっての「やりやすいトレード」になると考えました。

以下の4つが、私にとっての「やりやすいトレード」です。

保有時間を短くする

ポジションを持っていると評価損益が気になってしまい、寝ても覚めても休めない状態が続いたので、短い時間軸でのトレードに集中することにしました。

明確な取引ルールを作る

トレードを始めた頃の私には明確な取引ルールがなく、感覚で売買をしていた部分もありました。しかし、多くのトレーダーが一定のルールに従って機械的にトレードをしていることを知り、私もデータ取ってその手法が有効かどうかを検証していくようにしました。

その結果、データの裏付けがあることで自信を持ってエントリーができるようになり、利益も徐々に増えていきました。

1回のトレードで大きなマイナスを出さない

たとえ1回トレードのマイナスが大きくても、それをカバーできるような手法であれば最終的にはプラスになります。しかし、一度大きな負けを食らってしまうと、私の場合は精神的ダメージが大きく、次のトレードへのモチベーションが下がってしまうことに気付きました。

このことに気付いてからは、損失を小さく利益は大きくの「損小利大」のトレードを心掛けるようになり、安定して資産が増えていきました。

トレード時間を限定しない

手法を構築しようとする場合、手法ありきなのか、トレード時間ありきなのかによって、次の2つに分けられると思います。詳しく説明していきますね。

・「手法」を優先する場合

自分に合った手法が見つかったら、得意な売買タイミングが訪れるまで待って売買します。待つといっても、FXは平日24時間取引可能なので、チャンスが訪れるまで待とうと思えばいくらでも待ててしまいます。寝ないでずっと起きているのは不可能なので現実的ではありませんよね。

そのため、生活パターンを変えてある程度長い時間相場を見る時間を確保したり、プログラムを組んでシステムで自動売買するなど工夫する必要があります。

私の場合は、一度構築した手法を繰り返すスタイルのほうがストレスが少ないことに気付きました。そこで、OLを辞めて専業トレーダーになる決断をし、長い時間相場を見れる時間を確保し、少ないトレード機会を逃さないようにしました。

・「トレード時間」を優先する場合

FXの取引時間は、アジア→ヨーロッパ→ニューヨークと推移するのですが、時間帯ごとに値動きの特徴があります(詳しくは、「FXの取引時間」をお読み下さい)。この中で、例えばトレードする時間を日本時間の21時から深夜1時までと決め、その時間帯に合った手法を見つける場合をいいます。

私がOLだった時に、仕事でトレードできない時間帯に得意な売買チャンスが訪れたことが何度もあり、それが悔しくてストレスになっていました。

以上のように、手法とトレード時間のどちらかを優先するかによって考え方が異なります。これに加えて、上記2つの考え方を組み合わせることも可能です。例えば、取引時間を21時から深夜1時までに絞って、この時間帯で自分が得意なパターンが現れた時だけ売買する方法も考えられます。

どちらを優先するかに正解はありませんので、自分がいつまでにいくらの利益をあげて、働きながらトレードするのか専業になるのかの目標を立てて、最短距離で成長できる方法を逆算して考えるようにして下さい。

スワップ取引ではなくキャピタルゲインを狙うべき

FXの利益は、買値と売値の差額のキャピタルゲインから得るべきです(詳しくは、「インカムゲインとキャピタルゲインの違いとは?」)。

高金利通貨の特徴を利用して、スワップ取引で金利を稼ぐ方法もありますが、これはお勧めしません(詳しくは、「スワップポイントとは」「FXのスワップ運用で初心者が一番大損する5つの理由」)。なぜならば、私自身がスワップ取引で大損した苦い経験があるからです。

2007年に元手60万円からFXを始めた当初は、楽をして稼ぎたいという安易な考えでスワップ金利狙いのトレードをしていました。少額ながらコツコツ利益を増やせていたのですが、同年8月にサブプライムショックが起こり、高金利通貨であるトルコリラを保有していた私の資金は一気に8万円に減っていました。

この経験から、スワップ取引は為替が急落しないという前提で行うべきだと気付きました。しかし、いつ悪いニュースが出て為替に影響を与えるかなど予測できず、通貨が急落しない保証はどこにもありません。

スワップ取引はコツコツドカンの不安定なトレードになりがちです。安定して利益をあげるためには、キャピタルゲインを狙いましょう。

初心者は米ドル/円からトレードすべき

取引通貨は、米ドル/円からトレードして慣れることをお勧めします。なぜならば、スプレッドが狭い上、損益額の計算がしやすいからです。

私は今でこそシステムを使ってどの通貨ペアでもトレードできる環境を整えましたが、初心者の方は1つ通貨ペアをずっと監視して値動きの特徴をつかむことから始めることをお勧めします。

デモトレードではなく、リアルトレードで経験を積むべし

FX会社には、本番とほぼ同じ取引環境で仮想資金を使ってトレードの練習ができる「デモ口座」を用意しているところがあります。色々なアイディアを試せるなどのメリットもあるのですが、私の場合はデモトレードを行わず、いきなり入金して本番環境で少ない通貨量からトレードしました。

いきなりリアルトレードを行った理由は、実際のお金を使ったほうが真剣にトレードできると思ったからです。せっかく働いて稼いだ給料が減っていくのが嫌だったので、なぜ負けたのか、次はどうやったら勝てるのかを徹底的に分析したことで気付きを得ることができました。

ただし、億トレーダーのぶせな氏のように、デモトレードを活用して成功を収めているトレーダーの方もたくさんいらっしゃいますので、否定するつもりは全くありません(詳しくは、「FX初心者がデモトレードで必ずやるべき6つのコト」を参考にして下さい)。

皆さまの取引環境や資金量、性格によって違ってきますので、自分がどのような取り組みをすれば上達できるかを考えて、デモトレードから始めるか、いきなりリアルトレードを始めるかを決めていただければと思います。

複数の手法を時期によって使い分けられるようになるべき

これはトレードである程度稼げるようになってからの話ですが、私がお勧めするのは、複数の手法を構築して、その時期に合った手法を選択してトレードすることです。

なぜならば、私は、為替相場は時期によって参加者が変わることで値動きの特性も変わり、1つの手法で何年間もずっと安定して勝ち続けることはできないと考えているからです。

そこで、例えばA~Cの3つの手法を持ち、ある時期はA手法、別の時期はB手法というように、時期によって最も有効な手法を使い分ける見極めができるようになることが理想です。

たとえ手法を使い分けて毎月安定した利益をあげられなくても、12ヶ月のうちの1ヶ月でも爆発的な利益をあげられればよいと考えています。その爆発的な利益の1ヶ月を実現するために、やはり複数の手法を用意しておく必要があります。

自分が得意な相場で大きく稼ぐことができれば、残りのトレードで無理をしなくてもいいので精神的にも楽になります。皆さまもぜひ、1つの手法に固執せず、柔軟な発想で様々な手法に挑戦していって下さい。

まとめ

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

この記事では、投資初心者で普通のOLだった私がFXで10年間で1億5000万円の利益を上げられるようになるまでの取り組み方をお伝えしました。私がここまで頑張れたのは、早くトレードが上手くなって自由なお金と時間を手に入れたい、という強い願望があったからです。

正直、私もまだトレーダーとしては一人前ではなく、偉そうな事は言えません。しかし、いつまでにFXでいくら稼ぐという具体的な目標を立てることで、行動も変わってきます。

受験勉強や就職活動など、長い人生の中で何回かは大きな目標に向かって必死に取り組む時期があります。私の場合は、OLをしながら寝る間も惜しんでFXの猛勉強に励んだ最初の3年間がその時期でした。

FXはそれだけ稼げるチャンスがある世界です。私の考え方で少しでも参考になるところがあればぜひ取り入れて、挑戦してみて下さい。