【トレード事例②】スキャルピングで5年間で7億8千万円稼いだ手法の全て

はじめに

FXで実際に大金を稼いだ方の事例を紹介していきますので、是非参考にしてみてください。


それでは、はじめに私のFXの実績についてお伝えします。

下図をご覧下さい。これは、2016年からの月間の累積利益グラフです。水色の棒が累積利益、オレンジ色の折れ線が月間利益です。

近藤FXさん実績

FXを再スタートした3年間は、2013年に1億円、2014年に1億2千万円、2015年は2億1千万円の合計4億3千万円の利益をあげています。この3年間の累積利益は、一番左の2016年1月の水色の棒グラフに最初から上乗せしています。

この2016年と2017年の実績を均してみると、1年間のうちでマイナスの月は1~2ヶ月程度で、ボラティリティ(相場の変動)が小さい時期は無理をしないで損失を最小限に抑え、ボラティリティが大きい時期に大きく稼いでトータルで勝てるスタイルを貫いています。

それでは、前置きはここまでにして、私の手法についてお話させていただきます。

私の具体的なトレード手法

まず最初に、私のメインの手法であるスキャルピングについてご説明いたします。スキャルピングとは、簡単にいうと、数銭から数十銭のわずかな利幅を狙って、1日に何度も売買をして細かい利益を積み重ねる超短期の取引手法のことです。

一般的な説明だけではわかりにくいと思いますので、私の場合に置き換えて解説させていただきます。

私のスキャルピングのトレード事例

私は1日平均50回売買を行い、相場が大きく動いた時は1日最高300回くらいトレードすることもあります(スキャルピングについては、ぶせな氏の『スキャルピングで稼ぐために初心者が知っておくべき10のコト』を参考にして下さい)。

実際の取引履歴を見ていただいたほうがわかりやすいと思いますので、次の2枚の画像をご覧下さい。

kondo-fx1

※画像をクリックすると拡大できます。

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これは、2017年12月8日~12月14日の私の取引履歴です。

この期間の最大の保有時間は13秒で、最小では1秒以内に売買を完結させています。FX会社のツールを使って自分の取引を分析したところ、平均保有時間は20秒で、平均の利食い幅は1~2pipsという具合に、勝率6~7割の手法で細かい利益を積み上げています。

さて、次からは私のスキャルピング手法の本質についてお伝えしていきます。

私のスキャルピングを機能させるための2つの大前提

ざっくり言うと、私は「相場観」でトレードしています。ただし、相場観といっても、当てづっぽうのいい加減なトレードではなく、「経験」に基づいた「相場観」です。

私の手法と全く同じではなくても、この「経験に基づいた相場観」を身に付ければ、これを繰り返すことで安定的に利益を積み重ねることができます。ぜひ、トレードが上達するように何か真似できそうな考え方やテクニックを探そうという意識を持って読み進めていただければと思います。

とにかくチャートを見続ける

チャートを見続けていると、どんなパターンの時に上がりやすいのか、下がりやすいのかがわかってきます。

しかし、ただ眺めているだけでは何も気付けません。真剣に見続けるのです。具体的には、仮説を立てて、最低通貨単位で構いませんので、自分のお金を投入して緊張感を持って監視して下さい。

最初から値動きを覚えられたらいいのですが、私の場合はプリントアウトして売買の根拠を記入することを繰り返しました。その紙には、負けた理由はもちろんのこと、どうやったらもっと利益を伸ばせたか、大きな負けを小さな負けで済ます方法はなかったかを全て書き留め、次のトレードで同じ過ちをしないように心掛けました。

そして、2年間チャートを真剣に見続けてた結果、上がりやすいチャートパターンと下がりやすいチャートパターンがあることに気付きました。それに加えて、ある値動きをした時に、過去の同じ値動きを瞬時に思い出せるようになり、今回も同じ値動きになるはずだと自信を持ってエントリーできるようになりました。

このように、確度が高いチャートパターンが頭の中に全てインプットされると、値動きを「予想」するのはなくて「反応」できるようになります。まずはこの違いを押さえて下さい。

確度が高いパターンを繰り返し売買する

得意なチャートパターンを頭に叩き込んだら、それを繰り返すことが大事です。

なぜならば、FXの利益だけで生活していこうと思ったら、利益を安定させないと安心して生活できないからです。その時の気分で適当にトレードしていたら、損益にバラツキが出るばかりか、大きな損失を抱えて挽回できなくなってしまいます。

上がるか下がるかの確率は通常50%ですが、勝率が50%以上見込める確度が高いチャートパターンで何百回も売買を繰り返すことで、トータルの勝率は50%以上になって自然と利益も残ります(この考え方を「大数の法則」といいます)。

以上が私のスキャルピングの本質の2つの大前提です。この2つの大前提は、どんな投資をする場合でも基本になりますので、徹底して真剣に取り組んでいただければ、勝ち組トレーダーに近付くことができます。

もっと細かい部分を知りたいという方もいると思いますので、これから詳しく説明させていただきます。

私のスキャルピングを再現するためのポイント

さて、ここからはいよいよ、私のスキャルピングを皆さまにも再現していただくための内容に入っていきます。

売買する通貨を1つに絞る

チャートを2年間見続けるといっても、数ある通貨をあれもこれも監視するのは苦痛なはずです。

そこで、私は売買する通貨を「米ドル/円」の1つに絞っています。なぜ絞るのかというと、1つの通貨を集中して監視したほうが動きやすい時間帯などの値動きのクセがつかめ、複数通貨に手を出すより結果が良かったからです。

ちなみに、米ドル/円を取引している理由は、スキャルピングが一番しやすく感じたからです。もし、どの通貨を売買しようか迷っている方は、米ドル/円からチェックしてみることをおすすめします。

売買の判断には4つの時間足のチャートを使う

監視する通貨が決まったら、次にチャート分析を行います。まず最初に行うことは、トレンドを把握することです。私は、次の順番にチェックしていきます。

  • トレンドを把握するために見るチャート:年足→月足→週足→日足→1時間足

この5つの時間軸のチャートを見て、どちらの方向に行きやすいかを頭に入れておきます。これとは別で、パソコンの画面に常に表示させて売買の判断に使うチャートが、次の4つの時間足です。

  • 売買の判断に使うチャート:15分足、5分足、1分足、TICK

この4つの時間足のチャートは1つの画面に表示しているので、順番に見るというより、瞬間的に同時に見て売買の判断をしています。先ほどお伝えしたように、勝ちパターンのチャートが全て頭の中に入っていますので、次にどういう値動きをするかが大体わかります。

ここでのポイントは、4つのチャートが全て同じ方向になっていることは稀なので、最も短いTICKチャートを重視することです。例えば、5分足だけが下向きで、15分足と1分足とTICKチャートが上向きの場合は、買いから入るという感じです。

私が見ているチャートを頭に入れていただいた上で、次の項では具体的なエントリータイミングについてお伝えします。

私のスキャルピングのエントリータイミング

先ほど、最終的な売買の判断はTICKチャートで行うとお伝えしましたが、その中で私は「もみ合い」に注目しています。ちなみに、もみ合いとは、ある一定の値幅を行ったり来たりして値動きが拮抗している状態をいいます。このもみ合いを上下どちらかにブレイクしたら、そちらの方向に進みやすいという特徴があります。

言葉だけではわかりにくいと思いますので、図を使って説明します。次のチャートをご覧下さい。

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これは、私が勝ちパターンとしてインプットしているチャートの一つです。ポイントは、TICKチャートで1回目のもみあいのブレイクは信用度が低いので見送り、2回目のもみ合いをブレイクしたらエントリーすることです。

エントリーしたら、利食いは1~2pipsの値幅で行うことが9割です。反対に、ロスカット(損切り)は、エントリー方向と少しでも違った動きをしたらすぐにします。どちらの場合も、ポジションを保有する時間は長くて1分です。1時間後の値動きを予測するより、1分後の値動きのほうがわかりやすいですよね。

上記は「もみ合い」に注目した私の得意パターンの一つですが、このようなわかりやすいTICKチャートの値動きをなるべく多く記憶して瞬時に反応できるようにしておくことが重要です。

パソコンの前に張り付かなくても実践できるエントリータイミングを初公開

さて、この項の最後に、初心者にもわかりやすい初公開のチャートパターンをご紹介します。

パソコンの前に張り付いていきなりTICKチャートを監視するのは大変だという方でも、これからご紹介するのは1時間足のチャートパターンですので、日中仕事をしていてあまり時間が取れない方でも実践可能です。ぜひマスターして下さい。

まずは、こちらの図をご覧下さい。

kondo-fx②

ここでのポイントは、2回目のもみ合いを上抜けずに下にブレイクするも、サポートラインを割らずに3回目のもみ合いを形成して上抜けたタイミングで買うことです。これは、スキャルピングで使うTICKチャートではなくて1時間足なので頻繁に現れるチャートパターンではありませんが、見つけられた時はチャンスです。

「もみ合いからのブレイクを狙う」という考え方はどの時間軸でのトレードでも有効ですので、ぜひ注目してチャートを見るようにして下さい。

ちなみに、スキャルピングも同様ですが、上記のようなタイミングで私は合計800万通貨を5社のFX会社から発注します。なぜ複数の口座から発注するのかというと、1社のサーバーがダウンした時に他の会社でカバーしてリスクを回避するためです。

200万通貨+200万通貨+200万通貨+100万通貨+100万通貨という具合に連打して、合計800万通貨をエントリーします。このFX会社5社の使い分け方については、後ほど説明いたします。

私の取引環境

さて、ここからは、私の取引環境についてご紹介いたします。私のトレード時間やパソコンに表示している情報まで全てお伝えします。ぜひ、参考にして下さい。

価格が動きやすい3つの時間帯に取引する

朝起きてから最初にやる事は、羊飼いなどのサイトで本日発表される経済指標を2~3分でチェックすることです。そして、先ほどもお伝えしましたように、トレンドを把握するために年足→月足→週足→日足→1時間足の順にチャートをチェックします。

事前準備はこの程度で、日本の株式市場が始まる9時からトレードします。私はスキャルピング取引をメインにしていますが、一日中ずっと集中してトレードすることはできないので、価格が動きやすい次の3つの時間帯に売買しています。ちなみに、その他の時間は、食事や趣味のドライブの時間に充ててリフレッシュするようにしています。

  • 9:00~11:30
  • 14:00~20:00
  • 23:00~25:00

パソコンのモニターは5台

モニターは5台使用しており、これをパソコン本体2台で動かしています。まずは、次の画像をご覧下さい。

kondo-fx-layout

これは、私のパソコンのモニターのレイアウトと表示している情報です。私の手法はチャートパターンが重要なので、真ん中の一番大きい画面に米ドル/円のチャートを表示させています。

ここで、補足説明を2つさせていただきます。

右上の画面には、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円のチャートを表示させています。先ほど、売買するのは米ドル/円のみとお伝えしましたが、この6つの通貨の値動きも参考にしています。しかし、売買の判断の重要度としてはそれほど高くありません。

また、左上の画面は、ニコニコ生放送を見るためのものです。私のトレード仲間のジュンさんが毎日平日10時から『うまくなりたい』というFXの情報番組を配信しているので、毎回欠かさず見ています(ジュンさんの手法については、「FXの仲値トレード」をお読み下さい)。

そして、左下の画面は、発注専用です。これについては、次の項でご説明させていただきます。

初心者の方へ私からのアドバイス

最後に、これからFXを始めようと思っている方に、勝ち続けるトレーダーになるために必要なことをお伝えさせていただきます。

冒頭でお伝えしたように、私は最初から勝てたわけではなく、3,000万円を180万円まで減らしてしまいました。その悔しい経験をバネにして、2年間チャートを見続けて、確度が高いチャートパターンを徹底的に頭に叩き込みました。皆さまも、テレビやインターネットを見ながらトレードするのではなく、米ドル/円の値動きに全神経を集中させて真剣に取り組んで下さい。

トレードに限らず、その道で一流になろうと思えば、2年は必要だと思っています。この2年というのは、適当な数字ではありません。私が株式投資で稼げるようになるまでもやはり2年かかりました。2年が長いと思われるかもしれませんが、確度が高い手法を習得できれば、それを繰り返すことで大きな利益を得ることができます。

いきなり上達するのは難しいと思いますので、最初のうちは、実際に稼いでいるトレーダーの真似から始めることをおすすめします。そして、徐々に自分の手法を構築していき、経験を積み重ねて下さい。FXは経験が8割です。自分の経験であれば、相場の変化にも対応できるので、これからも勝ち続けることができます。

トレードに正解はありません。あるのは、私の場合でいう「勝てるチャートパターン」のような、経験から来る確率のみです。

ぜひ、絶対に勝つんだという強い信念を持ってトレードと真摯に向き合って下さい。諦めなければ、光明が見えてくるはずです。

まとめ

この記事は、FXで勝てるようになるための取り組み方を中心に執筆させていただきました。内容は、全て私が経験してきたものです。

経験したといっても、一人でここまで辿り着いたのではありません。私の周りには常にトレード仲間がいました。稼げない時は励まし合い、なんとか稼げる方法はないかと頻繁に情報交換をしましたし、今でもしています。また、仲間がトレードで不調で全然勝てなかった時には、私の家まで来てもらってトレードを見せたこともあります。

一人の世界に閉じこもってトレードしていると視野が狭くなり、行き詰ってしまいます。こうならないために、ブログやツイッターなどのSNSで積極的に仲間を作り、自ら情報を開示していくことが大事です。情報を発信した人には優良な情報が集まり、ピンチの時には助けてくれます。FXの勉強も大事ですが、ぜひ、トレード仲間を作ることを意識して普段から行動して下さい。

皆さまがこの記事から、何か一つでもFXで勝てるようになるための気付きを得ていただけたら幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。