い
インカム・ゲイン
利子・配当による収益のことを指します。これに対して、投下資本そのものの価格変動による利益(為替差益など)のことをキャピタルゲインといいます。【←→キャピタル・ゲイン】
え
FX
「Foreign Exchange」の略。 正式には「外国為替証拠金取引」という。「 外為(がいため)」とも呼ばれる。 ドルやユーロなどの外国通貨(為替)を交換・売買し、その差益を目的とした金融商品のこと。
円高
日本以外の国の通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が上がること。たとえば、1ドル=110円から1ドル=100円になったときのことを指します。【←→円安】
円安
日本以外の国の通貨(米ドル、ユーロなど)に対して円の価値が下がること。たとえば、1ドル=100円から1ドル=110円になったときのことを指します。【←→円高】
お
押し(押し目)
価格(取引レート)が上昇する場合でも、一定のリズムのもとで、軽く下落している局面があります。全体としては価格(取引レート)が上昇している場合に見られる軽い下落や現象を「押し」または「押し目」」と呼びます。英語では「押し」「押し目」のことを、”dip”と言います。英語で「押し目を拾え」は”Buy on dip.”と表現されます。
終値
外国為替市場には、東証のような取引所はないため、取引終了時刻というわけではなく、東京市場の場合は、東京時間で夕方5時のレート、ニューヨーク市場の場合は、ニューヨーク時間で夕方5時のレートのことをいいます。ちなみにFXの場合、1日というのはニューヨーク市場の終了を基準に区切っています。【←→始値】
オシレーター系・トレンド系
テクニカル分析にはオシレーター系の方法とトレンド系の方法があります。オシレーター系の方法にはさまざまなものがありますが、共通しているのは「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を計測し、その反転を予測して逆張りをするためのサインとして用いる点です。RSI、サイコロジカルライン、ストキャスティクスなど様々なものがありますが、それらの指標は上下に振れるグラフで描かれるのが一般的です。一方トレンド系は、現在の相場の方向性を計測し、その方向に順張りをするために用いられます。移動平均線、DMIなど様々なものがあります。
オーダー
注文のことです。注文には成行(プライスオーダー)、指値・逆指値(リミットオーダー)があります。プライスオーダーというのは、いま出されているレート(アスク・オファー、ビッド)でそのまますぐに買いたい、売りたいという場合に出します。これに対してリミットオーダーというのは、レートを自ら指定して買いたい、売りたいというときに出します。
き
逆指値
株や為替の取引で収益を上げるためには、「安く買って、高く売る」あるいは「高く売って、安く買い戻す」ということが基本です。そのために、現在のレートよりも安い値段で買う、現在のレートより高い値段で売るという「指値」注文を使います。これに対して、逆指値とは、より高い値段になれば買う、より安い値段になれば売る、という注文方法です。一見、不合理にみえますが、為替取引における一般的で重要なリスク管理方法の一つです。予想に反して相場が動く場合に備えて、一定水準以上、相場が反対方向に動いた時にはポジションを決済して損失を限定しようというときに用います。損失をなるべく抑えて取引を行なっていく上で非常に重要で、フル活用をおすすめしたい注文方法です。
金融政策
政策金利を上げたり(利上げ)、下げたり(利下げ)をして調整し、それによって経済の安定的な成長を目指すこと。金融政策は各国の中央銀行がそれを行う権限を有しております。
キャピタル・ゲイン
債券や株式、通貨、不動産など、資産価格の上昇により生じた利益のこと。【←→インカムゲイン】
く
クロス取引
米ドルを介さない為替取引のことです。ユーロクロスと言えば、ユーロを中心にした取引 (「ユーロ・円」や「ユーロ・ポンド」など)を意味し、円クロスといえば円を絡めた取引(「ユーロ・円」や「ポンド・円」、「スイスフラン・円」など)を意味します。
け
経済成長率
景況がどれだけ上向いたかの割合。多くの場合、GDPの成長率が経済成長率のバロメーターとして扱われております。
こ
ゴールデンクロス・デッドクロス
2本の移動平均線を使うテクニカル分析において、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けることをゴールデンクロス、逆に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けることをデッドクロスといいます。ゴールデンクロスの場合は、「より直近の価格傾向が上向きに転じた」とみられるために買いポジションを取り、デッドクロスの場合は、「より直近の価格傾向が下向きに転じた」とみられるために売りポジションを取るのが一般的です。ただし、移動平均線の期間の取り方によっては、クロスする時期と実際の値動きにズレが生じるため、うまくいかないことがありますから、注意が必要です。
さ
指値
売買注文を出すときに、あらかじめ指定したレートで売買を行なうことをいいます。指値買いでは現在のレートよりも安い値段を、指値売りでは現在のレートよりも高い値段を指定します。一方、現在のレートよりも高くなったら買う、現在のレートよりも安くなったら売るという場合は、逆指値を使います。
サポートライン
チャート分析において、過去に何度かその水準で為替レートが下げ止まった価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます。市場参加者の多くがそれ以上相場は下落しないという認識を持ったために、サポート・ラインを割り込んだときには多くの市場参加者からの損切り(ストップ・ロス)を誘発して、さらに大きく急落するケースもあるため、注意が必要です。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。
し
市場金利
金融機関同士がお金の貸し借りをするときに適用される金利のことをいいます。
主要通貨
世界中の外国為替市場で、多くの市場参加者が、頻繁に売買している通貨のことをいいます。現在であれば、米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフランのことを指し、メジャーカレンシーともいいます。
順張り・逆張り
相場の方向性に沿って取引することを順張り、相場の方向性に逆らって取引することを逆張りといいます。たとえば、ドル/円相場で、ドル高の傾向にある場合に、「この先もドル高が続くだろう」という予測のもとにドルを買うのが順張りで、逆に「そろそろドル高も反転するだろう」という予測のもとにドルを売るのが逆張りです。
証拠金
取引の担保となるお金です。取引業者によっては「保証金」と呼んでいるところもあります。
ショート
ある通貨を売り持ちにしている状態をいいます。たとえば、ドル/円で「ドルショート」という場合は、ドル売り・円買いを行なっていることを意味します。この場合、ドル安・円高が進むほど利益を得ることができます。ただし、為替取引においては、買っている通貨の金利を受け取り、売っている通貨の金利を支払うことになりますから、「ドルショート」の場合に、ドル金利のほうが円金利よりも高いと、ポジションを持っているあいだはその金利差に相当する部分がコストとしてかかることになります。したがって、金利が高い通貨をショートするときには、短期で取引を終えるようにしないと、金利コストによって利益を食われることになるので、注意が必要です。
す
ストップロスオーダー
あるポジションを持っていて、為替レートが自分の不利に変化してきて損失が発生してきたときに、それ以上の損失を避けるためにポジションを決済する注文のことをいいます。買いポジションのときは「ある値段まで下がったら売る」、売りポジションの場合には「ある値段まで上がってきたら買い戻す」という逆指値注文になります。一般には、安く買って高く売る、あるいは高く売って安く買うのがトレードの基本ですから、ストップロスオーダーはある意味で理不尽な注文ですが、トータルで利益を残していくためには「負けトレードにおいて損失を少なく限定すること」が不可欠であるため、非常に重要な注文方法だといえます。
スプレッド
ブローカーが提示する買値(ビッド)と、売値(オファー)の差のことをいいます。たとえばドルの為替レートが「120.15–17」の場合であれば、スプレッドは2銭ということになります。
スリッページ
ストップ注文の成立時に生じる、指定したレートと実際に約定したレートとの差のことを言います。相場の急落/急騰など、市場状況により、このスリッページが大きくなる場合もあります。
スワップ
取引をした2通貨の金利差を表します。高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売れば差引で受取になり、逆の場合は支払いになります。
そ
損切り(ロスカット)
評価損を実現損として確定させる決済取引のことをいいます。逆に評価益を実現益に確定させる決済取引のことは利食いといいます。
た
高値
営業日、または特定の期間のなかで最も高いレートのことです。【←→安値】
ち
チャート
相場の値動きをグラフで表したものです。その描き方により、ローソク足チャート、バーチャートなど、いくつかの種類があります。また、時間のとり方により、月足、週足、日足、時間足、分足、ティックチャートなどがあります。
中央銀行
それぞれの国において、「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」であることを主な業務とし、通貨価値の安定と信用制度の保持と育成を行なう銀行のことです。日本銀行は1882年に設立された日本の唯一の中央銀行であり「物価の安定」と「金融システムの安定」を目標に、公開市場操作、資金決済サービス等の各種中央銀行業務も行なっています。各国の一般の銀行が為替取引を終えて、決済する時にも中央銀行を利用します。各銀行は中央銀行に為替決済預け金口座を持っており、その口座への入金または引き落としを通じて決済されるようになっています。
て
抵抗線(レジスタンスライン)
市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のこと。
デイトレード
同日内の売買でポジションをクローズすることです。「日計り売買」「イントラデイ・トレード」などと呼ぶこともあります。
テクニカル
過去の価格や売買高の推移、信用取引の取組状況など、いわゆる市場内部要因のデータを統計的に分析して、相場の方向性を予測する手法のこと。チャート分析、オシレーター分析などがあります。
と
ドルコスト平均効果
株式や通貨などを、毎月一定額で買い付けていけば、価格が下落した時にはたくさんの量を購入でき、価格が上昇して高い値段の時には少ない量しか購入できないため、平均コストを安く抑えることができることをいいます。ただし、これは長期的に上昇トレンドであれば、効果的な投資法といえますが、長期的に下落トレンドにある場合は、ナンピンを繰り返す結果となり、マイナス面が浮上することもあります。
トレンド
値動きの傾向のことをいいます。ドル/円の取引の場合、ドル高円安に向かう値動きの場合を、ドル高(円安)トレンド、ドル安円高に向かう値動きであれば、ドル安(円高)トレンドといいます。相場においては、トレンドに乗ることがいちばん大切だとされています。
な
成行
現在提示されているレートで売買する注文方法のことです。プライスオーダー、あるいはマーケットオーダーともいわれます。株式投資の場合、成行注文を出すと、いくらで約定するかはわかりませんが、FX(外国為替保証金取引)の場合は、成行注文を出すと、そのときのレートが提示され、そのレートでよければ実際に注文を出すという方式をとっています。
難平(ナンピン)
(特に評価損の出ている)ポジションの平均コストを下げるために、同一銘柄のポジションを加えることをいいます。
は
始値
営業日開始時のレートのことです。【←→終値】
ひ
評価損益
ある時点のレートで未決済のポジションを評価して、計算上でいくら損益が出ているかを表わしたものです。
ふ
ファンダメンタルズ分析
その国や地域の経済状況などから、相場動向を分析する手法です。
含み益(損)
評価益(損)と同じ意味で、持っているポジションを市場価格で計算した際に、利益が出ているときにはその利益額を含み益、もしくは評価益、損失が出ているときにはその損失額を含み損、もしくは評価損といいます。
ほ
ポジション
為替取引で言えば、現在保有中通貨のことを指します。買い持ちの通貨のことを「買いポジション」、売り持ちの通貨のことを「売りポジション」ことをいいます。
ボラティリティ
為替レートの変動率です。
ま
窓
ローソク足チャート上にて、ある1本のローソク足とその右隣のローソク足との間に上下方向の隙間ができたときに、その隙間を「窓」といいます。
や
安値
営業日のなかで最も安いレートのことです。【←→高値】
り
利食い
ポジションを反対売買して、利益を確定させることです。【←→損切り】
両建て
同じ通貨の買いポジションと売りポジションの両方を持つことです。
れ
レジスタンスライン
市場参加者の多くが、これ以上相場が上昇しないという認識をもちやすい価格帯のことをレジスタンスライン(抵抗線)といいます。一方、市場参加者の多くがこれ以上相場が下落しないという認識をもちやすい価格帯のことをサポートライン(支持線)といいます。
レバレッジ
テコの原理のことです。FX(外国為替保証金取引)では、このレバレッジを使うことによって小額の資金を運用できることが特徴のひとつです。たとえば、10万円の保証金を預け入れて、1万ドル相当の外貨を売買したといたします。そのとき1ドル=110円だとすれば、10万円の元手で110万円相当のドルを運用できるわけです。この場合、元手に対して11倍に相当する資金を運用している、つまり11倍のレバレッジをかけていることになります。レバレッジをかけることにより、相場が思惑と同じ方向に動いたときには元本に対して高い割合の利益を得られることがありますが、逆に相場が思惑とは反対に動けば、元本に対して高い割合の損失が出ることもあります。
レンジ相場
上限(高値)と下限(安値)が決まった範囲内で値動きを繰り返す相場のことです。ボックス相場とも言います。
ろ
ロング
買い持ちにすること、買いポジションを保有することをいいます。逆に売り持ちにすること、売りポジションを保有することをショートといいます。